こんにちは、つるりです。
40代50代になると、肌の乾燥 を感じることが増えます。
「顔のスキンケアはしっかりしているけれど、ボディの保湿はあまり意識していない」という方も多いのではないでしょうか?実は40代50代は全身の保湿がとっても重要になってくるのです。
肌からの水分の蒸発は顔だけでなく全身で起こっています。そして、全身の保湿は肌の乾燥対策などの美容面だけでなく、体のコリや動きやすさにも関係してくるんです。
本記事では、全身の保湿がなぜコリや体の動きに影響するのか、そしてどのようにケアすれば健康で美しい肌とスムーズな動きを維持できるのか保湿のコツを詳しく解説していきます。
では、いってみよー!
身体の水分 とは何か
1. 細胞内液(さいぼうないえき)(約40%)
- 細胞を正常に機能させるために必要な水分で、栄養素の運搬や老廃物の排出を助けます。
2. 細胞外液(さいぼうがいえき)(約20%)
① 血漿(けっしょう)(約5%)
- 血液の液体成分で、血液の約55%を占める。
- 酸素や栄養素を運び、老廃物を排出する役割 を持つ。
② 組織液・リンパ液(約15%)
- 細胞と血管の間を流れる水分で、栄養の供給や老廃物の回収を行う。
- 筋膜や筋肉の潤滑 にも関与し、水分が不足すると筋膜の癒着や筋肉の硬直を引き起こす。
3. 関節液(かんせつえき)
- 関節内に存在する潤滑液で、関節の動きをスムーズにする。
- 水分が不足すると関節の摩擦が増え、痛みや動きの悪さにつながる。
年齢とともに体内の水分が減少する理由
私たちの体の約60%は水分でできています。しかし、この水分量は年齢とともに減少していきます。20代の頃は体内の水分量が約60%あるのに対し、40代では約55%、50代になると50%前後まで低下すると言われています。
コラーゲンやエラスチンの減少
肌のハリや弾力を保つために欠かせないのが コラーゲン と エラスチン です。これらは肌の奥にある真皮層で水分を保持し、みずみずしさを維持する役割を果たしています。しかし、加齢とともにコラーゲンの生産量は減少し、質も低下します。その結果、肌の水分を保持する力が弱まり、乾燥しやすくなるのです。
皮膚のバリア機能の低下
肌には「バリア機能」と呼ばれる防御システムがあり、水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から守る役割を持っています。しかし、加齢により 皮脂の分泌量が減少 すると、バリア機能が低下し、肌の水分がどんどん逃げてしまいます。特に腕や脚、背中などは皮脂腺が少ないため、顔よりも乾燥しやすい部位です。
ホルモンバランスの変化
40代・50代になると、女性は エストロゲン、男性は テストステロン というホルモンの分泌が減少します。これらのホルモンは皮膚の水分保持や皮脂の分泌にも関与しているため、減少すると肌が乾燥しやすくなります。特に閉経前後の女性はホルモンバランスの変化が大きく、肌のうるおいを保つのが難しくなります。
このように、加齢による コラーゲンやエラスチンの減少、皮膚のバリア機能の低下、ホルモンバランスの変化 などが重なり、40代・50代の肌はどんどん水分を失っていきます。これを防ぐためには、顔だけでなく 全身の保湿ケア が欠かせません。
水分不足が筋膜の癒着や筋肉のこわばりを引き起こす
肌の乾燥は見た目で気づきやすいですが、筋膜や筋肉の水分不足は自覚しにくい ものです。しかし、これが進行すると肩こりや腰痛、体の動かしにくさ など、さまざまな不調の原因になります。
筋肉や筋膜になぜ水分が必要なのか?
皮膚の水分量が低下するのと同様に、筋肉や筋膜に含まれる水分も減少 します。
筋膜(きんまく) とは、筋肉を包み込んでいる薄い膜のことです。全身に張り巡らされており、筋肉同士の摩擦を減らし、スムーズに動くためのクッションの役割 を果たしています。
筋膜は適度な水分を含んでいることで柔軟性を保ちますが、体内の水分量が減ると、筋膜が硬くなり癒着しやすくなる のです。
- 筋肉の約75%は水分 でできているため、水分が不足すると硬くなり、柔軟性を失いやすい。
- 筋膜(筋肉を包む膜)も水分を含んでおり、これが不足すると癒着しやすくなる。
- 結果として、肩こり・腰痛・関節の動かしづらさ につながる。
このように、年齢とともに体内の水分が減少することが、肌の乾燥だけでなく、体の動きの悪化にも影響を与える のです。
水分不足が引き起こす筋膜・筋肉のトラブル
① 筋膜の癒着による動きの悪化
筋膜は健康な状態なら、筋肉の動きに合わせてスムーズに滑ります。しかし、水分が不足すると筋膜が硬くなり、周囲の組織とくっついてしまいます(筋膜の癒着)。
筋膜が癒着すると…
✅ 体がこわばって動きにくくなる
✅ 肩こりや腰痛が悪化しやすい
✅ 姿勢が悪くなりやすい(猫背・巻き肩など)
特にデスクワークが多い人や運動不足の人は、筋膜が癒着しやすい ため注意が必要です。
② 筋肉のこわばりと血流の低下
筋肉の約75%は水分でできているため、水分が不足すると筋肉も硬くなります。すると…
✅ 血流が悪くなり、疲れが取れにくくなる
✅ 筋肉の柔軟性が低下し、ケガをしやすくなる
✅ 関節の可動域が狭くなり、動作がぎこちなくなる
特に40代・50代になると「なんとなく体が重い」「朝起きたときに体がこわばっている」 「いつもどこかが痛い」という感覚が増えることがありますが、それは筋肉や筋膜の水分不足が影響している可能性があります。
ハイドロリリースという生理食塩水を筋肉の癒着部分に注射をする医療もありますが、結局水分が身体から蒸発している状態を放置していれば繰り返してしまうだけです。
そこで、根本的に体内の水分不足を防ぐためには、「外側からの保湿」と「内側からの水分補給」 の両方を意識することが重要です。
外側からのアプローチ:全身の保湿ケア
全身の保湿をすることで、皮膚の水分を守り、筋膜や筋肉の乾燥を防ぐ ことができます。肌の表面が乾燥すると、その下にある筋膜も硬くなりやすいため、日々のケアが大切です。
効果的な全身保湿の方法
40代・50代の肌を乾燥から守るためには、正しい保湿ケア を習慣にすることが大切です。ただ何となくボディクリームを塗るだけではなく、保湿剤の選び方、塗るタイミング、塗り方 を工夫することで、より効果的に肌のうるおいをキープできます。ここでは、実践しやすい全身保湿のポイントを詳しく解説します。
1. 保湿剤の選び方
ボディケア用品にはさまざまな種類がありますが、40代・50代の肌には 「高保湿成分」 を含むものを選ぶのがポイントです。
おすすめの保湿成分
- セラミド … 肌のバリア機能を高め、水分を保持する働きがある
- ヒアルロン酸 … 水分を抱え込む力が強く、肌をふっくらさせる
- シアバター … 皮膚の油分を補い、しっとりとした肌をキープ
- ワセリン … 水分の蒸発を防ぎ、肌の保護に役立つ
特に乾燥がひどい方は、クリームやバームタイプ の保湿剤を選ぶとしっかりうるおいを閉じ込めることができます。軽い使い心地が好みの方は乳液やオイル を使ってください。ケアを楽しむために、良い香りのものを利用するなどもおすすめです。
2. 保湿のタイミングと正しい塗り方
保湿剤を効果的に使うには、タイミング と 塗り方 も重要です。
最適なタイミング:入浴後5分以内
肌が最も乾燥しやすいのは 入浴後 です。お風呂上がりの肌は、温まったことで一時的にうるおいを感じますが、実は 水分が急速に蒸発しやすい状態 になっています。そのため、入浴後5分以内に保湿剤を塗る のが理想的です。
正しい塗り方
少し湿った状態の肌に塗る
- タオルでゴシゴシ拭かず、軽く押さえるように水分を拭き取る
- ほんのり肌が湿っている状態で塗る
「手のひら」で温めてから塗る
- クリームやオイルは手のひらで温めてから塗ると、なじみがよくなる
下から上へ、円を描くように塗る
- 脚や腕は下から上へ 塗ると、むくみ予防にも効果的(リンパは筋肉を動かすことやマッサージで流れます)
- 首やデコルテは優しく マッサージするようになじませる
特に乾燥しやすい部分は重ね塗り
- ひじ・ひざ・かかと・すね・手の甲 は特に乾燥しやすいため、重点的にケア
お風呂の入り方も重要
保湿ケアをする前に、お風呂の入り方にも気をつけると 乾燥を防ぐ効果がアップ します。
乾燥を防ぐ入浴のポイント
- 熱すぎるお湯は避ける(38〜40℃が適温)
- 長湯をしすぎない(15分以内が理想)
- ゴシゴシ洗わない(やさしく泡で洗う)
- ボディソープは保湿成分入りのものを選ぶ
特に 熱いお湯や長時間の入浴 は、肌の皮脂を必要以上に奪い、乾燥を悪化させる原因になります。ぬるめのお湯で短めの入浴を心がけ、洗浄力の強すぎないボディソープを使うと、肌のうるおいを保ちやすくなります。
内側からのアプローチ:水分補給のポイント
全身の保湿だけでは、体内の水分量を増やすことはできません。筋膜や筋肉の水分を補うためには、こまめな水分補給 が不可欠です。
水分不足を防ぐ飲み方
☑ こまめに飲む(1回に大量に飲むより、少しずつ)
☑ カフェインの多い飲み物は控えめに(コーヒーやお茶は利尿作用があるため、飲みすぎに注意)
「喉が渇いた」と感じる前に飲むことが大切! 体が水分不足を感じる頃には、すでに筋肉や筋膜にも影響が出始めています。
関連記事:【水1日2リットルは飲みすぎ?】そのリスクと適切な補給を徹底解説!
ストレッチや軽い運動で水分の巡りをよくする
水分を補給しても、それが体内にしっかり巡らなければ意味がありません。適度な運動やストレッチで、体内の水分がスムーズに行き渡るようにしましょう。運動やストレッチというと身構えてしまう人がいると思いますが、気持ちよく伸びをする、関節を動かすというような簡単なことで大丈夫です。
おすすめの簡単な習慣として…
💡 朝起きたら軽くストレッチ(寝ている間に滞った水分を巡らせる)
💡 デスクワークの合間に肩回しや足首回し(筋膜の癒着予防)
💡 入浴後に簡単なストレッチ(筋肉をほぐし、保湿効果もアップ)関連記事:【超簡単】ズボラさんや身体が硬い人にこそおすすめ!身体ガチガチを超簡単な動きでリセット!
内側からのアプローチ:良い油の摂取
油が体内の水分保持に必要な理由
1. 皮膚のバリア機能を強化し、水分の蒸発を防ぐ
皮膚の表面には、皮脂(ひし) と 角質層の細胞間脂質(セラミドなど) でできたバリアがあります。このバリアがあることで、水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいをキープできます。
しかし、脂質が不足すると皮脂の分泌が減り、バリア機能が弱まるため、肌の水分が逃げやすくなります。その結果、乾燥肌・かゆみ・シワの原因 になってしまいます。
2. 細胞膜を構成し、細胞の水分を保持する
私たちの体の細胞は 細胞膜(さいぼうまく) という膜に包まれています。この細胞膜の主成分は リン脂質(りんししつ) という「脂」でできています。
細胞膜がしっかり機能することで、細胞内の水分を保持し、外部からのダメージを防ぐ ことができます。しかし、脂質が不足すると細胞膜が弱くなり、水分を保持しにくくなってしまいます。
3. ホルモンの生成を助ける
脂質はホルモンの材料にもなります。特に、肌のうるおいや新陳代謝をサポートする**エストロゲン(女性ホルモン)やテストステロン(男性ホルモン)**の分泌には、適度な脂質の摂取が欠かせません。ホルモンバランスが崩れると、肌の乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こすことがあります。
どんな油を摂るといいの?
脂質には、健康に良いものと摂りすぎに注意すべきものがあります。
✅ 積極的に摂りたい良質な脂質
- オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸) → 細胞膜をしなやかにし、水分保持をサポート
- 含まれる食品:青魚(サバ・サンマ・イワシ)、亜麻仁油、えごま油、チアシード
- オメガ9脂肪酸(オレイン酸) → 肌のバリア機能をサポート
- 含まれる食品:オリーブオイル、アボカド、ナッツ類
⚠ 摂りすぎに注意すべき脂質
- トランス脂肪酸 → 血流を悪化させ、肌の代謝を低下
- 含まれる食品:マーガリン、ショートニング、加工食品(スナック菓子・ファストフード)
- オメガ6脂肪酸(リノール酸) → 摂りすぎると炎症を引き起こし、肌荒れの原因に
- 含まれる食品:サラダ油、揚げ物、マヨネーズ
- 含まれる食品:サラダ油、揚げ物、マヨネーズ
関連記事:【衝撃】体に良い油があるって知ってた?その驚くべき効果を徹底解説!
まとめ:全身の保湿で、肌も体も健康に
40代・50代になると、体内の水分量が減少し、肌の乾燥だけでなく、筋肉や筋膜の柔軟性の低下にも影響を与えます。 その結果、肩こりや腰痛、関節の動きの悪化など、体の不調を引き起こしやすくなります。
1️⃣ 全身の保湿を習慣にする(入浴後5分以内に、下から上に向かって保湿する)
2️⃣ こまめな水分補給を意識する(喉が乾く前に、意識的にちょっとずつ飲む)
3️⃣ ストレッチや軽い運動を取り入れる(水分を全身に巡らせる)
4️⃣ 良質な脂質(オメガ3・オメガ9)を意識して摂る(水分を保持する)
体内の水分を保持するためには、水分補給だけでなく、適度な油(脂質)の摂取も重要 です。
こうしたバランスを意識することで、肌のうるおいを守り、筋膜や筋肉の柔軟性を維持することができます!
「保湿=肌のケア」だけではなく、「体を動かしやすくするためのケア」でもある という意識を持つことが大切です。毎日の小さな積み重ねが、5年後・10年後の肌や体のコンディションを大きく変えます。
では、また!
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